私の記事

気分で更新します。

ヲタク氏のイヤホン・ヘッドホンレビュー 第一回「KH-C711」

ご無沙汰しております、ヲタク氏です。

またも、あわや1ヶ月放置してしまうところでした。

このところ時間の経過がとても早く感じます。。。

こうなると、否応にも「年を取ったんだなぁ」と実感させられます。

悲しい。

 

さて、いきなりですが、今回から不定期で、

手持ちのイヤホン・ヘッドホンのレビュー記事を書いていこうと思います!

これまで やるやる言っておきながら一向に更新してませんでしたね。

忙しかった、というのも正直ありますが、

自分の気持ちの問題の方が大きかったです。

色々考えてしまって・・・

 

でも、ふと気づきました。

私のような、どこの馬の骨とも知れぬ若造が、

誰が見ているのかもわからないようなブログで何を書いたところで、

一体どんな影響があるというのか、と。

本当に当たり前のことなんですが、

こんな簡単なことにすら気づかなかったんです。

 

で、音質だけのレビューなら某eイ〇ホンさんの商品ページを見ればいいだけなので、

私はそのイヤホン・ヘッドホンに出会ったいきさつや思い入れなど、

好き勝手にダラダラと語っていこうと思います

※音の感想だけ見たいという方は下の方へスクロールしてください。

 

というわけでやっていきますレビュー記事の第一回!

初回となる今回、紹介する一品は・・・こちらっ!

 

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タイトルにもある通り、KENWOODのフラッグシップイヤホン「KH-C711」ですっっ!

 

皆さん、KENWOODというメーカー、ご存知ですか?

イヤホンなどをはじめ、無線通信機器で一世を風靡した、

日本が誇る一大メーカー・・・でした。

多少偏見も入っているかもしれませんが、

販売していたイヤホンは少数精鋭でどれも質が高く、

KENWOODのポータブルCD、MDプレイヤーもその例に漏れませんでした。

DAP(当時でいうmp3プレイヤー)やCDコンポ等も とても良くできていました。

私も未だにKENWOODのコンポ使ってますし(笑)

 

さらに、無線通信機器に関して言えば、

知らない人がいないようなレベルでした。

 

2008年・・・ビクターに買収されるまでは。

 

私は詳しい事情を存じてはいませんが、以降のビクターの製品を見る限り

オーディオの部門に関しては完全にビクターの後ろに隠れてしまいました。

個人的にはとても残念です。

 

私のビクター批判はさておき、

この「KH-C711」というイヤホン、

前述の通りKENWOODが誇ったフラッグシップ機、

すなわち同社の製品の中で最も高価なイヤホンでした。

発売は2007年の9月12日だそうです。

オープン価格ではありますが、発売当時は14,000円程度だったと記憶しています。

 

私がこのイヤホンに出会ったのは高校時代、

秋葉原のとあるオーディオショップでした。

以前記事でも書きましたが、

当時は勉強に追われながら時間を見つけて秋葉原でイヤホンを聞き漁っていました。

その初日、しかも一番初めに出会ったのがこのイヤホンです。

 

自分の足で埼玉を出たことがなかった私が、秋葉原に行くことを決意し、

インターネットでオーディオのお店を検索し、

やっとこさ辿り着いた先で初老の店員さんにおすすめされました。。。

 

ただ、その日はお店の覗き見・冷やかし程度のつもりだったことと、

そのあとに別のイヤホンを色々とおすすめされたこともあって、

購入には至りませんでした。

もちろん持ち合わせもありませんでしたし(笑)

 

今のお坊ちゃまお嬢様達はどうなのか分かりませんが、

高校生に1万円以上のイヤホンは高級品でした。

 

そのすぐ後だったかと思います。

KENWOODがビクター ごとき に買収されるとニュースになりました。

それまでは近くのビックカメラなどで販売されていたこのイヤホンですが、

急に店頭から無くなりました

当時は「残念だなぁ」程度だったのですが、

やはり内心ずっと気になっていて、

どこかで売っていないかと秋葉原まで探しに行ったこともありました。

 

しかし何故かどこにも売られておらず諦めかけていたころ・・・

 

学校帰りにふと立ち寄った駅前のソフマップの特価コーナーにポツンと置かれた

薄紫色の箱を発見しました。

箱が無残なまでにボロボロになっており、

サランラップが食い込んでいるような状態で販売されていました。

 

 

そっからは早かったですよ。

お金を取りにいっそいで自宅へ帰り、猛ダッシュで引き返し、

無事購入することができました!

当時は本当にうれしかったですね。

 

これがイヤホンスパイラルの入り口だとも知らずに・・・(笑)

 

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大変見づらいですが、本体とケーブルの接合部分にKENWOODの文字が。

ハウジング(イヤホン本体部分)はアルミなので全体的にメタリックな印象。

イヤーチップはクリスタルチップスをつけています。

 

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端子はL字型です。

ポータブルで使う際、たとえば携帯電話やDAPに繋いでポケットに入れると、

ストレート型だとポケットの上側に当たりケーブルが強く曲げられるので、

断線が心配になります。

その点、L字型はポケットからまっすぐ出てきてくれるので安心です。

 

 

さて、お待たせしました(?)

音質の話をしていきましょう。

 

私のは購入してもう10年になりますが、今でもしっかり音が出ます。

学生時代にはそれなりに雑に扱う機会も多かったですが、

これまで一度も不具合が起こっていないところからすると、

KENWOOD製品の質の高さを感じます。

これだけエイジングしているおかげか、

低音はとても柔らかく深みがあります。

搭載されている11.5mmの

超強力ネオジムマグネットドライバーのおかげなんでしょうか。

特に弦楽器の音は本当に良いですね。

他の音に打ち消されることなく優しく響いてきます。

量感もちょうど良く曲を支えてくれます。

 

ヴォーカルの位置は近く、音場はさほど広くない印象です。

左右の分離感は及第点というレベル。

 

音源にも依るところではありますが、

歌手の呼吸や息遣いはしっかり感じられます。

ちなみに、ヴォーカルは女性よりも男性が合うと思います。

女性ヴォーカルが合わない ということではないんですけどね・・・

おすすめは 秦基博 さんです。

アコースティックなサウンド、優しい歌声、どちらもマッチします。

弦楽器だけでなく、ピアノも温かみがあって良いです。

イージーリスニング系も良いですし、オーケストラ、ジャズもOKです。

また、打ち込み系の楽曲も結構イケます。

 

高音域はクリアでちっとも刺さりません。

良く言われる「さ行の刺さり」が無いんです。

全体的に解像度も十分あるので、隠れがちな音もちゃんと聞こえます。

この解像感が絶妙で、ともすると聴き疲れしそうなEDMなんかも

適度にボカしてくれるので、まとまりがありスッキリ聴けます。

 

唯一の欠点らしい欠点と言えば、タッチノイズが少し大きいことぐらいですね。

普通に耳に刺して歩いたりすると、コードがこすれてゴリゴリ鳴ります。

ケーブルを耳の後ろから通す、通称SHURE掛けをするか、

シャツクリップを使うことで気にならないレベルに軽減できるので、

大した欠点ではないんですけどね。

 

まとめますと、何でも行けちゃう万能機、それがこの「KH-C711」です。

 

今となっては私もそれなりのイヤホンを所有しており、

正直音質面ではこのイヤホンよりも優れたイヤホンばかりです。

特に解像感は、現行の同価格帯…いや、U10,000円(一万円以下)の製品にも

かなわないでしょう。

それでも、このイヤホンは私のお気に入りです。この絶妙なバランスが好きです。

KENWOODが目指したリスニングサウンドが、

このイヤホンには詰まっているような気がします。

例えるなら「白米」のような、毎日食べても飽きない不思議な魅力があります

 

Amazonのリンクを張っておきます。 

KENWOOD KH-C711 カナル型イヤホン

KENWOOD KH-C711 カナル型イヤホン

 

実は私、こっちにもレビュー書いてます(笑)

 

 

 

さて、いかがだったでしょうか。

レビューと言っておきながら、関係ない話ばかりしてしまいましたかね。

(いつものことか?)

また気が向いたときに第二弾を更新したいと思います。乞うご期待!!()

でもひとまず、風邪を治さないとな。。。

そんじゃ、また、近いうちに!

@

 

 

10年前の私はとても良い買い物をしました。

もし会えたなら頭をぐりぐり撫でて褒めてあげたいところです。